「脳卒中で倒れて、もう前の仕事に戻れない」
「失語症や高次脳機能障害があると、もう働けないの?」
「家族として、これからどう支えたらいいのか分からない」
そんなふうに検索して、この記事にたどり着いた方へ。
私は うめあかり 、 言語聴覚士(ST)として臨床9年 を経て、現在はリハ特化型デイサービスで勤務しています。
現場で何度も出会ってきたのが、 脳卒中後の失語症・高次脳機能障害で「働く道」を悩むご本人とご家族 です。
最初に、いちばん大事なことをお伝えしますね。
働く道は、ひとつじゃありません。 失語症や高次脳機能障害があっても、選べる道は 5つ あります。そして 給料に障害年金を組み合わせれば、月15万円以上 の暮らしを組み立てている方もたくさんいます。
この記事では、 「もう前の仕事には戻れない」と落ち込んでいる方 に向けて、 働く道の全体像・年齢制限・お金の話・利用までの流れ を、現役ST視点と公的データで整理してお伝えします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の利用は、お住まいの市区町村・主治医・相談支援事業所に必ずご確認ください。
【冒頭3行】こんな声に答えます
先に結論からお伝えしますね。
- 失語症・高次脳機能障害でも、 働く道は5つの選択肢 がある
- 「前の仕事に戻れない」のは諦めではなく、 新しい働き方を選び直す スタート
- 給料+障害年金+手当で月15〜20万円 を組み立てているケースも珍しくない
「働けない」と思い込んで動けなくなっている方が、本当に多いんです。 でも、 使える制度はちゃんとあります 。順番にお伝えしていきますね。
「もう前の仕事には戻れない」と思ったあなたへ
ここで、私が現場で出会った 30代男性のB様(仮名) のお話を、少しだけさせてください。
B様は 30代の働き盛りで脳出血 で倒れました。命は助かりましたが、 右麻痺と失語症 が残り、 以前のお仕事には復職できませんでした 。
ご本人と最初にお会いした日、B様はぽつりとこう話されました。
「自分が、自分じゃなくなった気がする」と。
「以前の自分」を失う痛み
これは、 本当に多くの方が経験する気持ち です。
仕事は、お金を稼ぐ手段というだけではなくて、 「自分が何者であるか」というアイデンティティ そのものでもあります。
- 営業マンだった人が、もう得意先に行けない
- エンジニアだった人が、パソコンの長文入力が難しくなった
- 接客業だった人が、言葉がスムーズに出てこない
「前の自分」を失った気がして、 数か月から数年単位で落ち込む ことは、決して珍しくありません。
「諦め」ではなく「選び直し」
でも、私が現場で見てきた多くの方は、 時間をかけて少しずつ、新しい働き方を選び直していかれました 。
B様も、退院後しばらく落ち込まれた後、 「ハローワークに通って、もう一度働く道を探す」 という選択をされました。
これは 「諦め」ではなく「選び直し」 です。
失語症や高次脳機能障害があっても、 自分のペース・自分の体調・自分の障害特性に合った働き方を、選び直していける 。
そのための 5つの選択肢 を、これから順番にご紹介します。
失語症・高次脳機能障害の方の働く道 5つの選択肢マップ

「働く道」は、 体調や障害の程度に合わせて5段階 に分かれています。
💡 5つの選択肢って?:上から下にいくほど、「健常者と同じ条件で働く」から「介護を受けながら日中活動する」へと、サポートが手厚くなっていきます。逆方向(B型→A型→障害者雇用)への移動もできます。
① 一般就労(ハローワーク経由・健常者と同条件)
いわゆる 普通の就職 です。ハローワーク・転職サイト・求人誌などから、健常者と同じ条件で応募します。
- メリット:給料が高い・正社員になりやすい・社会保険完備
- デメリット:障害への配慮は基本なし・体調が悪い日も休みづらい
- 向いている人:失語症・高次脳の症状が軽度で、 病前とほぼ同じ働き方ができる方
② 障害者雇用(オープン就労・配慮あり)
障害者手帳を持っていることを企業に伝えて就職する スタイルです。「オープン就労」とも呼ばれます。
- メリット:通院休暇・短時間勤務・業務内容調整など、 障害への合理的配慮 が受けられる
- デメリット:一般就労より給料がやや低めになることが多い
- 向いている人:障害があることを伝えつつ、 企業で安定して働きたい方
③ 就労継続支援A型(雇用契約あり・最低賃金保証)
福祉サービスの中で「雇用契約」を結んで働く スタイルです。
- メリット:最低賃金が保証される・社会保険適用あり・配慮が手厚い
- デメリット:年齢上限あり(原則65歳未満)
- 向いている人: 障害者雇用は難しいが、決まった時間で働ける方
④ 就労継続支援B型(雇用契約なし・工賃)
雇用契約を結ばずに、自分のペースで通所して軽作業をする スタイルです。
- メリット:年齢上限なし・体調に合わせて短時間OK・無理なく続けられる
- デメリット:工賃(報酬)が低め(月平均2万円台)
- 向いている人: 体調に波がある方・短時間しか働けない方
⑤ 生活介護(重度の障害がある方)
日中の介護+創作活動を受けるサービス です。働くというより「日中活動」に近い位置づけ。
- メリット:身の回りの介護を受けながら、創作・軽作業ができる
- デメリット:報酬という形での収入はほぼなし
- 向いている人: 介助が必要な重度の障害がある方
出典:厚生労働省 障害福祉サービス体系 / LITALICOワークス 就労継続支援とは
5つの選択肢の年齢制限と利用条件
ここで、 意外と知られていないけど大事な「年齢制限」の話 をしますね。
「就労支援って、年齢で使えるかどうか違うの?」と思った方、その通りです。
5つの選択肢の年齢上限
それぞれの利用条件を整理しますね。
- 🟦 一般就労(ハローワーク):年齢制限なし(高齢者向け窓口もある)
- 🟦 障害者雇用:18歳〜(実質65歳までが目安)
- 🟦 就労継続支援A型: 18歳以上65歳未満 (※年齢上限あり・要注意)
- 🟦 就労継続支援B型: 18歳以上(年齢上限なし)
- 🟦 生活介護:18歳以上
💡 要注意ポイント:A型は 65歳未満が原則 。B型は 年齢上限がない ので、 70代・80代でも通っている方がいます 。
A型の65歳の壁、実は例外あり
「65歳になったら、A型は強制終了?」と思われがちですが、 例外条件 があります。
以下の条件を満たせば、 65歳以降もA型を継続できます :
- 65歳に達する前 5年間 に障害福祉サービスの支給決定を受けていた
- 65歳に達する前日に A型の支給決定 を受けていた
つまり、 「64歳までにA型を始めていれば、65歳以降もそのまま使える可能性が高い」 ということ。
出典:
A型とB型のリアルな違い

ここがいちばん混乱しやすいポイントなので、丁寧にいきますね。
雇用契約の有無
- A型: 雇用契約あり (労働基準法・最低賃金法が適用)
- B型: 雇用契約なし (「工賃」という形で支払い)
雇用契約があるということは、 健常者と同じように労働者として扱われる ということ。社会保険も要件を満たせば適用されます。
給料・工賃の桁違いの差
ここが、いちばん 「えっ、そんなに違うの!?」と驚かれるポイント です。
- A型 全国平均月収: 86,752円 (令和5年度)
- B型 全国平均工賃: 23,053円 (令和5年度)
💡 桁が違う理由:A型は最低賃金(時給1,000円前後)が保証されています。一方、B型は「雇用」ではなく「訓練の場」という位置づけなので、平均時給は約 243円 と、最低賃金の対象外なんです。
仕事内容の違い
A型でよくある仕事:
- 🖥️ パソコン入力・データ入力
- ☕ カフェ・レストラン運営(接客・調理補助)
- 🧹 清掃・施設管理
- 📦 軽作業・梱包・印刷
B型でよくある仕事:
- 📦 箱折り・封入・シール貼り・袋詰め
- 🌾 農作業(農福連携)
- 🍞 パン・菓子製造、手工芸
- 🧹 清掃・施設管理
障害の程度の目安
- A型:比較的軽め。 決まった時間に通所して、決められた作業ができる方
- B型:比較的重め。 体調に波がある方、短時間しか働けない方
ある利用者A様(仮名)のリアル
私の勤務先のリハ特化型デイにはいらっしゃいませんが、 以前関わった事例として紹介させてくださいね。
40代のA様(仮名)は、 失語+注意障害 という、脳卒中後遺症のある方でした。
A様は現在、 就労継続支援に通所して、パソコンで郵便番号を入力する仕事 をされています。
ご本人いわく、 「打ち間違いはあるけれど、自分のペースで仕事ができる。月の工賃で外食できるのが嬉しい」 とのこと。
注意障害があると 「集中が続かない」「気が散る」 ことがあるのですが、 就労支援のスタッフさんがすぐ近くにいて、声かけや見直しのサポート をしてくれる環境だからこそ、続けられている働き方です。
【最重要】給料+障害年金+手当で毎月いくら?シミュレーション5パターン

ここがこの記事でいちばん大事な部分です。
「で、結局いくらもらえるの?」「生活していけるの?」というのが、ご家族のいちばんの不安だと思うんです。
結論からいうと、組み合わせ次第で月15〜20万円のケースも珍しくありません。
パターン①:A型 + 障害基礎年金2級
- A型平均月収: 86,752円
- 障害基礎年金2級: 69,308円
- 💰 合計:約156,060円/月
年収換算で 約187万円 。一人暮らしの生活費なら、ぎりぎり成り立つラインです。
パターン②:A型 + 障害基礎年金1級
- A型平均月収: 86,752円
- 障害基礎年金1級: 86,635円
- 💰 合計:約173,387円/月
年収換算で 約208万円 。1級は症状が重度の方が対象です。
パターン③:B型 + 障害基礎年金2級
- B型平均工賃: 23,053円
- 障害基礎年金2級: 69,308円
- 💰 合計:約92,361円/月
年収換算で 約111万円 。これだけだと厳しいので、 ご家族の支えや同居が前提 になることが多いです。
パターン④:B型 + 障害基礎年金1級 + 特別障害者手当
- B型平均工賃: 23,053円
- 障害基礎年金1級: 86,635円
- 特別障害者手当: 29,590円
- 💰 合計:約139,278円/月
年収換算で 約167万円 。
💡 特別障害者手当って?:20歳以上で 在宅で常時介護が必要な重度障害者 に支給される手当。月額29,590円(2025年度)。所得制限あり。
パターン⑤:B型 + 障害厚生年金2級 + 特別障害者手当
- B型平均工賃: 23,053円
- 障害厚生年金2級(基礎含む):約 150,000円
- 特別障害者手当: 29,590円
- 💰 合計:約202,643円/月
年収換算で 約243万円 。 B型でも月20万円超のケース があるんです。
「現役時代に厚生年金を払っていたか」で天と地ほど変わる
ここ、本当に大事なポイントです。
- 自営業・専業主婦だった方: 障害基礎年金のみ (月最大約86,635円)
- 会社員だった方: 障害厚生年金が上乗せ (個人差大・月15万円超のケースも)
つまり、 「現役時代に厚生年金を払っていたかどうか」で、もらえる年金額が天と地ほど変わる んです。
ご家族の方は、ぜひ 「年金事務所で過去の納付記録を確認」 してみてくださいね。意外と「障害年金もらえる対象だった」と気づかれるケースがあります。
出典:
65歳の壁|介護保険優先の原則と例外
「65歳になったら、就労支援は打ち切り?」という不安、よく聞きます。
結論からいうと、 「いきなり打ち切り」ではない ので安心してくださいね。
介護保険優先の原則
日本の制度には、 「介護保険優先の原則」 というルールがあります。
65歳以上で 障害福祉サービスに相当する介護保険サービスがある場合は、介護保険が優先 されるというものです。
該当する組み合わせの例:
- 居宅介護 → 訪問介護
- 生活介護・自立訓練 → 通所介護(デイサービス)
- 短期入所 → ショートステイ
就労継続支援は介護保険にない
ここが安心ポイントです。
A型・B型に相当する介護保険サービスは存在しません。
つまり、 65歳以上でもB型は継続利用が可能 。 A型も先述の5年要件を満たせば継続可能 です。
「いきなり打ち切り」ではない
「65歳になった瞬間にバッサリ切られる」というわけではなく、 市町村の判断で例外的に併用・継続できる仕組み もあります。
- 介護保険サービスでは支給量が不十分な場合
- 障害特性に応じたサービスが介護保険にない場合
不安な場合は、 市区町村の障害福祉課に「65歳以降の継続利用」について相談 してみてくださいね。
介護保険対象外の年齢層(40歳未満)はどこへ?

「40歳未満で脳卒中になった人は、どんなサービスが使えるの?」という質問、現場でとても多いんです。
介護保険の対象年齢、3段階に分かれる
ご存じない方も多いのですが、介護保険には 年齢の区切り があります。
- 65歳以上:原因問わず要介護認定が可能
- 40〜64歳: 16種類の特定疾病 のみ対象(脳血管疾患含む)
- 40歳未満: 介護保険の対象外
つまり、 30代で脳卒中になった方は、介護保険でデイサービスを使えない んです。
「脳卒中なら使えるんじゃないの?」と思われがちですが、 40歳未満は介護保険そのものが対象外 なんですね。
40歳未満で要介護状態の方が使えるサービス
ではどうするか。答えは 「障害福祉サービス」 です。
主な選択肢を整理しますね。
- 🟪 生活介護:身の回りの介護+創作活動(最重度の方向け)
- 🟪 自立訓練(機能訓練・生活訓練):最長2年の身体リハビリ・生活訓練
- 🟪 地域活動支援センター:交流・居場所づくり(無料/低額が多い)
- 🟪 就労継続支援B型:体調に合わせて短時間でも通える
「リハビリ目的のデイには行けないけど、選択肢はある」
私が現場で痛感するのは、 「40歳未満で脳卒中になった方の選択肢が、社会的にあまり知られていない」 こと。
「リハビリ目的のリハ特化型デイには行けない」と聞いて、絶望される方も多いです。
でも、 障害福祉サービスの中に、ちゃんと選択肢があります 。
詳しくは関連記事 リハビリ目的のデイサービス完全ガイド もあわせて読んでみてくださいね。
出典:
利用までの流れ|4ステップで整理
「就労支援を使ってみたい」と思った時の、 基本的な流れ をご紹介しますね。
ステップ① 障害者手帳の取得(または医師の意見書)
まずは 障害者手帳 を取得します。
- 身体障害者手帳(麻痺・失語症などが対象)
- 精神障害者保健福祉手帳(高次脳機能障害は この手帳が該当することが多い )
手帳がなくても 主治医の意見書 で就労支援を利用できるケースもあります。
ステップ② 障害福祉サービス受給者証の申請
お住まいの 市区町村の障害福祉課 で申請します。
必要書類は以下のような感じ:
- 障害者手帳または医師の診断書・意見書
- 申請書(自治体所定)
- マイナンバー確認書類
- 印鑑
申請から 受給者証の交付まで、おおむね1〜2か月 かかります。
ステップ③ 事業所見学・体験利用
気になる就労支援事業所を 見学・体験 します。
複数事業所を見て比較するのが安心。 「雰囲気」「他の利用者さんの様子」「スタッフの関わり方」 は、行ってみないと分からない部分です。
ステップ④ 利用開始
事業所と契約して利用開始。
利用料は 原則1割負担 ですが、 世帯所得により月額上限が設定 されています(0円/9,300円/37,200円のいずれか)。
多くの世帯は 無料または低額 で利用できます。
【現役ST視点】「働く道は1つじゃない」
ここで、 私の本音 を少しだけ書かせてください。
B様(仮名)が選び直した道
冒頭でご紹介した30代のB様。あの後、どうなったかというと。
B様は 「障害者手帳を取得して、ハローワークの障害者窓口に通う」 という選択をされました。
A型もB型も体験で見学に行かれたそうですが、ご自身の体力と気持ちを考えて、 「もう少し挑戦してみたい」 と一般就労に近い道を選ばれたんです。
最初は何度も求人を見送り、面接で落ちる経験もされたそうです。でも、 「失語症のある方の就労支援に詳しいハローワークの担当者さん」 と出会えたことで、徐々に道が開けていきました。
「諦め」ではなく「選び直し」
私が現場で出会ってきた方々を見ていて、強く感じるのは、 働く道は決して1つではない ということ。
- 病前と同じ仕事には戻れなかったけれど、 障害者雇用で別の業界に転職 された方
- フルタイムは難しくなったけれど、 A型で週4日・1日4時間 働かれている方
- 体調に波があるので、 B型で自分のペースで通っている 方
- まだ手帳取得前で、 就労移行支援で訓練中 の方
どの選び方も、 その人にとっての「正解」 です。
ご家族の役割は「一緒に選び直すこと」
ご家族の方には、ぜひお願いしたいことがあります。
「前の仕事に戻ってほしい」「早く社会復帰してほしい」という気持ちは、 本当に自然な愛情 です。
でも、 「前と同じ」を目指すのではなく、「これからの選択肢」を一緒に見渡してあげる ことが、ご本人にとっていちばんの支えになることが多いんです。
「働く道は5つある」「お金は組み合わせ次第で15万円超になる」 — この情報を知っているだけで、ご家族の安心感はぐっと変わります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 失語症でも就労支援に通えますか?
はい、 通えます 。失語症のある方が通所されている就労支援事業所はたくさんあります。 言葉でのコミュニケーションが難しくても、文字・絵カード・身振りなどでサポート してくれる事業所が増えています。見学時に「失語症の方の受け入れ実績はありますか?」と直接聞いてみるのがおすすめです。
Q2. 障害者手帳がないと就労支援は使えませんか?
原則は手帳が必要ですが、 「主治医の診断書・意見書」だけで利用できる自治体もあります 。詳しくは、お住まいの市区町村の障害福祉課に直接ご確認ください。なお、 障害年金の申請には別の診断書が必要 なので、混同しないよう注意してくださいね。
Q3. ハローワークと就労支援、両方使えますか?
はい、 併用可能 です。たとえば「就労継続支援B型で体力をつけながら、ハローワークの障害者窓口で求人情報をもらう」という使い方もできます。ハローワークには 障害者専門の相談窓口 があり、専門の相談員が在籍しています。
Q4. 途中で就労支援の種類を変えられますか?
はい、 可能 です。 「A型で疲れてしまったのでB型に変更」「B型で安定してきたのでA型・障害者雇用へステップアップ」 どちらの方向にも変えられます。市区町村の障害福祉課で「サービス変更」の手続きをすれば、新しい受給者証に切り替えできます。
Q5. 家族はどこに相談すればいいですか?
最初の相談先は 「お住まいの市区町村の障害福祉課」 と 「相談支援事業所」 の2つです。相談支援事業所は 無料 で、サービス利用計画の作成や、事業所選びの相談に乗ってくれます。市区町村のホームページか障害福祉課で、 地域の相談支援事業所一覧 をもらえます。
Q6. 障害年金の申請は自分でやるしかない?
ご自身でも申請できますが、 書類が複雑で、不備があると不支給になることもあります 。難しいと感じる場合は、 社会保険労務士(社労士) にお願いするのも選択肢のひとつ。 失語症・高次脳機能障害の障害年金に詳しい社労士 もいるので、地域の社労士会に相談してみてくださいね。
Q7. 高次脳機能障害は外から見えにくいけど、就労支援で配慮してもらえる?
はい、 配慮してもらえる事業所が増えています 。注意障害には「メモ・チェックリスト・指さし確認」、記憶障害には「ICレコーダー・スマホのリマインダー」、疲労には「短時間勤務・休憩多め」など、 具体的な配慮の引き出し を持っている事業所が多いです。見学時に「高次脳機能障害の方の受け入れ実績」を聞いてみてくださいね。
【記事下】より詳しい情報・施設探しは
「もっと近くの就労支援事業所を探したい」「家族の介護サービスも一緒に検索したい」という方は、 施設・サービスの検索サイト を活用するのがおすすめです。
- 障害福祉サービス等情報検索(厚生労働省 WAM NET):https://www.wam.go.jp/sfkohyoout/ — 公的な事業所データベース。地域別・サービス種別で検索可能
- LIFULL介護:地域別・サービス別の検索+利用者口コミが見られる
※リンク先は施設検索サイトです(PR)。利用は無料、個人の感想です。
まとめ|諦めないでほしい
最後に、もう一度だけお伝えしたいこと。
- 失語症・高次脳機能障害でも、働く道は5つの選択肢 がある
- 一般就労・障害者雇用・A型・B型・生活介護 — 体調に合わせて選べる
- B型は年齢上限なし、A型は65歳未満が原則 (5年要件で例外あり)
- 給料+障害年金+手当で月15〜20万円 のケースも珍しくない
- 40歳未満で介護保険対象外の方も、障害福祉サービスで道がある
- 迷ったら、まず 市区町村の障害福祉課・相談支援事業所 に相談を
「前の仕事には戻れない」というつらさは、 時間をかけて受け止めていくしかない 部分があります。
でも、 「働く道は5つある」「選び直しはできる」 — このことを知っているだけで、 次の一歩のヒントが見つかる こともあるんです。
私自身、現場で多くの方の「選び直し」に立ち会ってきました。
最初は「もう何もできない」と落ち込んでいた方が、 半年後・1年後に、自分なりの働き方を見つけて笑顔で通所される 姿を、何度も見てきました。
だからこそ、 「諦めないでほしい」 と心から願っています。
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【参考にした情報】
- 厚生労働省 障害福祉サービス体系
- 厚生労働省 特定疾病の選定基準
- 厚生労働省 令和5年度工賃(賃金)実績PDF
- 厚生労働省 特別障害者手当
- 厚生労働省 令和6年障害者雇用状況
- 日本年金機構 障害厚生年金
- 障害年金支援ネットワーク 2025年度金額
- LITALICOワークス 就労継続支援とは
- LITALICO 障害福祉サービス受給者証
- 就労継続ナビ A型65歳以上の利用要件
※本記事は現役言語聴覚士(ST資格保有・臨床経験9年・現在はリハ特化型デイサービス勤務中)うめあかりが、公的データと現場経験を元にまとめた一般的な情報提供記事です。制度・金額・利用条件は2026年5月時点のもので、今後変更される可能性があります。実際の利用判断にあたっては、必ずお住まいの市区町村窓口・相談支援事業所・主治医にご確認ください。本記事の内容をもって生じたいかなる結果についても、責任を負いかねます。
ご質問やご相談があれば、お問い合わせからお気軽にどうぞ。


