「言語聴覚士、やめたい」
「ST職場でいじめがきつい」
「やめてよかった人の話が聞きたい」

この記事にたどり着いてくれて、ありがとうございます。

私は 急性期病院で9年勤務 → 3年ブランク → 現在はリハ特化型デイで現役復帰 している言語聴覚士、うめあかりです。

今日は、 9年間、病院で働いた私の正直な本音 を書きます。

結論|「やめてよかった」── 9年働いた私の本音

最初に、結論からお伝えしますね。

私の答えはシンプルです。

やめていいんだよ。無理しないで。

これが、9年働いた病院を辞めて、3年のブランクを経て、現役に戻った私の本音です。

ですが、 「すぐ辞めろ」とは言いません 。 辞め方を間違えると、 後悔と金銭的な不安が一気に押し寄せます

正直に言うと、私自身も 「3年目くらいで辞めればよかった」 と今でも思っています。

この記事で、私は伝えたいことは下の通りです。

  • 急性期9年で 本当につらかった3つのこと
  • 辞めた 本当の理由 (結婚・転勤・妊娠が後押しだったけど…)
  • 辞める前にやるべき5ステップ
  • リハ特化型デイで復帰した、 私生活と両立できる今のリアル
  • やめる?続ける?を決める 3つの判断軸

最後まで読めば、あなたの 「今、何をすればいいか」 がきっと見えてきます。

※あくまで私個人の経験です。正解は人それぞれ。あなたの判断を否定するものではありません。

急性期病院で本当につらかった3つのこと

つらかったことは、たくさんあります。 でも、特にしんどかったのは この3つ

急性期9年で得たもの/失ったもの(症例数・重症慣れ・転職力/体力・嚥下責任・立場の弱さ・行きたくない感情)

① 嚥下責任の重さ ── STだけが背負う「命の責任」

これが、9年で一番のしんどさだった気がします。

STが嚥下評価をした患者さんが、その後に 窒息や誤嚥性肺炎を起こすと、責任の所在がST側に強く向かう

💡 「STが評価したから大丈夫」「STが食べていいって言ったから」── そんな言葉が、静かにずっと肩に乗ってくるんです。

PT・OTにも責任はあるけれど、 「命に直結する責任」 という意味では、嚥下を扱うSTは別格の重さを背負っています。

夜、ふと 「あの患者さん、誤嚥してないかな」 と思い出して眠れない夜が、何度もありました。

この重圧は、ST以外には説明しても、なかなか共感することは難しい部分です。

② リハ職での立場の弱さ

これも、STを苦しめる 構造的な問題 です。

  • STは女性が多くて、人数も少ない
  • PT・OTより組織内での発言力が弱い
  • 上司はだいたいPTかOT ── STの業務のしんどさが伝わりにくい

PTの上司にSTの悩みや改善案を相談しても、「ふーん」で終わることが多かった。 別に悪意があるわけじゃなくて、 業務の内容が違うから、想像できないだけ なんですよね。

でも、 「相談しても変わらない」が続くと、人は心を閉じます

「この職場では、STの声は届かない」と思った瞬間、 やる気が静かに消えていく 。 これが、9年で積み重なった一番大きな不満でした。

③ 全病棟まわる物理的なキツさ&「めんどくさい上司」

急性期病院では、STは 全病棟を1人〜数人で担当 。 1日のうちに、何階も移動するだけで体力を削られます。

そこに、医師・看護師・栄養士への連絡業務がのっかってくる。

💡 「あの患者さんの嚥下、どうですか?」「食事形態を上げていいですか?」── 常に「次、何を確認するんだっけ」で頭がいっぱい。

そこに 「めんどくさい上司」 が乗ると、もう限界です。 残業をしまくる上司で先に帰りにくかったり、サボり癖のある上司の尻拭いをしたり。

いやがらせを受けたわけではありません。 でも、 毎日積み重なる小さなストレスが、9年でじわじわと心を削った のは確かです。

辞めた本当の理由|「3年目で辞めればよかった」と今でも思う

「9年も続いたんだから、それなりに良い環境だったんじゃない?」と言われることがあります。

でも、本音はこうです。

いつかは辞めようと、ずっと思っていました。 結婚・転勤・妊娠というライフイベントが、 「やめる後押し」をくれただけ

入職3年目くらいから、 「ずっとここでは働けないな」 と感じていました。 体力的にもきつくて、毎日 「行きたくない」 と朝を迎える。

でも、転職する勇気は出なかった。 給料は悪くないし、新しい環境に飛び込むのが怖かったんです。

夫の一言と、上司の「引いた」一言

迷っていた私に、夫はあっさり言ってくれました。

「そんなにきついなら、一旦やめれば?資格があるんだから、また働きたくなったら復帰できるでしょ」

→ この一言が、 本当に救いになりました

一方、上司にはめっちゃ止められて、「こんな良い職場、他にないよ」と言われた時は、正直に言って 「うわー、引いた…」 という気持ちに。

💡 「いい職場かどうか」を決めるのは、上司ではなく、本人。 引き止めの言葉が、私の中の「辞める決断」を強くしてくれました。

今だから言える「3年目で辞めればよかった」

9年勤めて辞めた私の、一番素直な感想です。

若いうちのほうが転職市場では評価されやすいし、 失敗しても取り戻す時間がある

「もったいないから続けよう」と思っているうちに、年齢を重ねて結婚・出産タイミングと重なって、 結局は身動きが取りにくくなる

「いつ辞めるか」は、思っているより早めでいい 。 これが、9年やった私の正直な実感です。

🔥 辞める前にやるべき5ステップ|賢く動くロードマップ

ここからが、この記事で 一番伝えたい本題

「辞めたい」と思った時、 絶対に勢いで辞めないでほしい 。 お金と次の動き方を、賢く準備してから辞めるほうが、 後悔が圧倒的に減ります

賢く動くST転職ロードマップ5ステップ(①貯金準備→②情報収集→③在職中に見学→④休職→⑤転職or復帰)

STEP1:貯金を半年〜1年分準備する

これが、 何よりも先

  • 半年〜1年分の生活費 を貯金しておく
  • 貯金ゼロで辞めると、 焦って次の職場を選んでしまう → 失敗の元
  • 貯金があると、 「合わなかったら辞めればいい」 と思える心の余裕が持てる

私自身、お金の不安から 辞めるタイミングを遅らせて しまった経験があります。 今ふり返れば、若いうちにもっと貯金して、早めに動けばよかったな、と。

💡 まずは 毎月の固定費を把握 することから。 家計簿アプリやノートで半年分の支出を可視化すると、「いくら貯めれば辞められるか」が明確になります。

💰 おすすめの家計簿ノート(実物派の私のお気に入り)

STEP2:在職中に情報収集を始める

これが超大事。

「辞めてから探す」のではなく、「働きながら探す」

理由はシンプルです。

  • 在職中の方が、転職市場で評価が高い(離職期間が長いと不利)
  • 焦らずに じっくり職場を比較できる
  • 「今の職場と比べてマシかも」が見える

ST特化の転職エージェントなら、 在職中の相談・希望条件のヒアリングだけ でも対応してくれます。 登録だけしておくのも、ひとつの手。

💰 在職中にできる、もう一つの情報収集 ── 自分の市場価値を上げる

「情報収集」と聞くと「求人を見る」だけになりがち。 でも、 「自分の専門性を高めて、選ばれる側になる」 ことも、立派な情報収集です。

私自身、デイで復帰した今も、リハ職向けの研修動画サービスを使ってスキルを更新しています。

PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』(PR)

月額制で、評価・嚥下・高次脳・小児まで、 現役で活躍する講師の講義 が見放題。 転職市場での価値を上げたいSTには本当に心強い味方です。

STEP3:必ず「施設見学」に行く

求人票だけでは、職場の雰囲気は分かりません。

  • 見学に行って、 現場のスタッフの表情をチェック
  • 「ここで毎日働けるか」を、五感で感じる
  • 残業・人間関係・教育体制を、その場で質問する

💡 見学で「ここはマシかも」「ここはダメだな」が肌で分かります。 在職中なら、「あれ、今の職場のほうがマシだった」と気づくケースも、意外と多いんです。

ST特化の転職サイトは、 見学アレンジまで担当者がやってくれる ので、自分で連絡する手間がありません。

📌 ST特化の転職サイトを使うコツ

ST特化の転職サイトは、求人票だけでは分からない 施設見学のアレンジ までやってくれるところもあります(マイナビコメディカル・PTOTSTワーカー など)。 自分で電話する手間がなくて、 「気になる施設だけ何件か見学」 が叶うのは、在職中の強い味方です。

STEP4:「休職」という選択肢を覚えておく

これは、知っている人だけが救われる 選択肢

  • 心が限界 → すぐ辞めるのではなく、 まず休職 を検討
  • 休職中は 傷病手当金(給料の約2/3) が最大1年6ヶ月もらえる
  • お金の不安なく、休みながら次の職場を探せる

流れはシンプル。

  1. 心療内科・精神科で診断書を取る
  2. 会社に提出して休職開始
  3. 健康保険組合に傷病手当金を申請
  4. 休んでいる間に、転職活動 or 復職判断

💡 「休職中に転職活動してもいいの?」 ── 法律的には問題ありません。会社に報告する義務もありません。 第三者(労基署・産業医・心療内科)への相談も、心強い味方になります。

心療内科にかかるのが初めてな方は、まず1冊読んでみるのも安心です。

💰 「辞めるか迷ってる」あなたに、まず読んでほしい2冊

STEP5:面接で「馬鹿正直」に話さなくていい

これも、知っておいてほしい。

  • 現在の職場の悪口は言わない(採用担当の常識)
  • 退職理由は 前向きに (キャリアアップ・家族との時間など)
  • まだ退職してなくても 「次のキャリアを考えていて」で十分

→ 転職活動は 「プレゼン」 。 あなたの良さが伝わる伝え方を、戦略的に組み立てましょう。

ST以外の道も含めて視野を広げたいなら、 総合転職エージェント に1社登録してみるだけでも、見える景色が変わります。 実は私も最初はSTには戻りたくなくて、ここに登録したことがあります。

📌 ST以外の道も考えるなら

「言語聴覚士じゃない仕事も合っているかも」と少しでも思うなら、 総合型の転職エージェント に1社登録しておくと、求人を見るだけでも視野が広がります。 リクルートエージェントなど大手は求人数が多く、医療職以外の選択肢も一緒に相談できます。

リハ特化型デイで復帰|「私生活と両立できる」リアル

3年のブランクを経て、なぜ私はST職に戻ったのか。

理由は、 意外とシンプル です。

ブランク3年の本音

辞めた直後は、本当に嬉しかった。 「もう、あの人たちと顔を合わせなくていいんだ」って、心から思えました。

子どもとゆっくり過ごせて、ライターやブログという 新しい世界 に出会えて、自由な時間も増えて。

でも、 モヤモヤする瞬間 もあったんです。

  • お金を使うたびに、夫に申し訳ない気持ちになった
  • 「自由に使える、自分で稼いだお金が欲しい」 と思った
  • 大人と話す機会が減って、孤独を感じる日があった

「やめてよかった」と「やめなければよかった」が、どちらも行き来している3年間でした。

飲食店で働いてみて、STに戻った理由

実は復帰前に、 飲食店で短期間アルバイト をしてみたんです。

そこで気づいたのは、 「STの時給のほうが、圧倒的に良い」 という事実。

同じ「人と関わって稼ぐ」なら、 資格を活かしたほうが効率的 。 これは、現実的な答えでした。

リハ特化型デイを選んだ理由

急性期には絶対戻りたくなかった。 だから、 病院ではなくデイサービス を選びました。

復帰してみて感じる、本音はこう。

  • 仕事に行くのが、苦しくない
  • 尊敬できる上司がいる
  • 急性期にはない、自由さとゆとり
  • 私生活に悪影響が出ない

「ここでなら、続けられそう」 と、心から思えています。

「9年急性期で頑張った時間は、今のこのバランスを手に入れるための土台だった」と、今は思えるようになりました。

やめる?続ける?を決める3つの判断軸

「やめるか、続けるか」── 迷っているあなたへ。

私が思う、判断軸は 3つだけ です。

やめる?続ける?3つの判断軸(お金:半年〜1年分の貯金/上司:尊敬できる人いる?/健康:行きたくない毎日?)

① お金 ── 貯金は半年〜1年分ある?

ない → まず貯金。 ある → いつでも動ける状態。

② 上司・人間関係 ── 尊敬できる人が一人でもいる?

ゼロ → かなり危険信号。 1人いる → 救われる。 複数いる → 超ラッキー、続ける価値あり。

人間、 「あの人みたいになりたい」と思える存在が一人でもいる だけで、ぐっと頑張れるものなんです。

③ 健康(心と体) ── 「行きたくない」が毎日続いてる?

毎日続いている → 黄信号。 たまにある程度 → 様子見でOK。

💡 3つのうち1つでも「黄信号」なら、まず休もう 。 辞めるかどうかは、その後に決めればいい。

心と体が壊れてからでは遅いです。 あなたが先で、仕事は後。これだけは、絶対に忘れないでください。

FAQ・まとめ|あなたの選択を、応援します

最後に、よく聞かれる質問にお答えします。

Q1:いじめがあります。すぐ辞めるか、休職か、どちらがいい?

A:すぐ辞めていい。休職もあり。証拠を取って

いじめにあっているなら、無理しないでほしい。 心療内科で診断書を取れば即休職できるし、傷病手当金で収入も確保できます。

録音・LINE・日記・メモで 証拠を取っておく こと。 労基署・産業医・心療内科など、第三者への相談も大事です。

逃げることは、生存戦略 。あなたの命と心が一番大事です。

Q2:30代・40代でSTから他職種に転職できる?

A:経験次第で、できます

私自身も、ST→主婦・ライター・ブログ→ST復帰、と動いてきました。

ポイントは、 STの資格は持ち続けて武器にする こと。 医療事務・福祉系・教育系・Webライターなど、ST経験が活きる道はたくさんあります。

「STをやめる=キャリアが終わる」ではありません。

Q3:STに戻る道は、いつでも開いてる?

A:はい、基本的にはいつでも戻れます

国家資格は失効しません。 私自身、 3年ブランクからリハ特化型デイで復帰できています

  • 急性期病院は、ブランク後の復帰はやや難しめ
  • リハ特化型デイ・訪問リハ・回復期 は、ブランク歓迎の求人が多い

資格は持っているだけで武器 。捨てなくていいんです。

まとめ|やめても・続けても、どっちも正解

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

最後に、私の本音をまとめます。

  • やめていいんだよ。無理しないで
  • 辞めるなら 「お金の準備」と「賢い動き方」を9割大事に
  • いじめは、 すぐ逃げて。あなたが悪いのではない
  • STに戻る道は、いつでも開いている
  • 資格は持っているだけで武器。捨てなくていい

💌 やめても・続けても、どっちも正解です。

「やめたい」「いじめがつらい」「後悔したくない」── そんな気持ちで検索してくれたあなたが、 少しでも軽くなれますように

あなたの選択を、心から応援しています 🌸

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著者:うめあかり(言語聴覚士9年→3年ブランク→現役復帰・リハ特化型デイ勤務中・2児の母)