「デイサービスって、週何回まで使えるんだろう?」

ご家族から見ると、ここはかなり分かりにくいところだと思います。

実際、週5回通っている方もいれば、週1回だけの方もいて本当にさまざまです。

利用者の中には、半日型のリハビリ中心デイサービスに週1回、別の1日型デイサービスに週2回、というように併用している方もいます。

例えば、

  • 半日型では、運動やリハビリをしっかり行う
  • 1日型では、入浴や食事、交流も楽しみにする
  • 自立して元気な方が、体力維持のために通う

こういう使い方もあります。

私自身、リハビリに特化したデイサービスで働くようになってから、病院とはまた違う介護保険の世界を少しずつ学んでいます。

正直に言うと、私もまだ分からないことだらけです。

だからこの記事では、家族と一緒に学ぶつもりで、公的な情報をもとに「デイサービスは週何回使えるのか」を分かりやすくお伝えしますね。

※この記事は一般的な情報です。実際の利用回数や費用は、介護度、所得、地域、事業所の空き、ケアプランによって変わります。最終的には担当ケアマネジャー、地域包括支援センター、自治体窓口に確認してください。

結論|デイサービスは「週何回」と先に決まっているわけではない

利用回数を決める4つのこと

まず大事なのは、デイサービスの利用回数は、介護度だけで自動的に決まるわけではないということです。

ざっくり言うと、次の4つで決まります。

  • 介護度と月の枠:介護保険で使える上限の目安
  • 本人の目的:入浴、運動、交流、家族の休息など
  • ケアプラン:何のために、どのサービスを使うか
  • 事業所の空き:希望曜日に受け入れできるか

つまり、

「要介護1だから必ず週2回」

「要支援1だから週1回だけ」

と、単純に決まるものではありません。

ただし、介護保険には1ヶ月あたりの利用限度額があります。

ここを超えると、超えた分は全額自己負担になるため、回数を増やしたい時には確認が必要です。

デイサービスとは?入浴・食事・機能訓練などを受ける通いのサービス

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」では、通所介護は、デイサービスなどに通って、入浴、排泄、食事などの介護、機能訓練を受けるサービスとして説明されています。

💡 機能訓練とは?

日常生活を続けるための体の動きや生活動作を練習することです。

たとえば、

  • 立ち上がる
  • 歩く
  • 手すりを使う
  • 体操をする
  • 食事や着替えに必要な動きを保つ

などが含まれます。

私が働いているようなリハビリに特化したデイサービスでは、比較的自立していて元気な方が多いです。

「介護が重くなってから行く場所」というより、今の生活を続けるために通う場所として使っている方もいます。

要支援と要介護で、相談先やサービスの考え方が少し違う

要支援と要介護の違い

デイサービスを考える時、まず知っておきたいのが「要支援」と「要介護」の違いです。

要支援の方

要支援は、介護が必要になる前の段階、または軽い支援が必要な状態です。

目的は、できるだけ今の生活を続けること。

相談先は、地域包括支援センターなどになることが多いです。

💡 地域包括支援センターとは?

高齢者の介護、生活、健康、権利をまとめて相談できる窓口です。

「介護保険を使った方がいいのかな?」

「親が少し弱ってきたけど、どこに相談すればいい?」

という時の入り口になります。

要介護の方

要介護は、日常生活の中で継続的な介護が必要な状態です。

この場合は、ケアマネジャーが本人や家族の希望、生活環境を見ながらケアプランを作ります。

💡 ケアプランとは?

介護サービスの計画書です。

「何のために」

「どのサービスを」

「どれくらい使うか」

を整理するものです。

ここに、デイサービスの利用目的や回数が入ってきます。

介護保険には「1ヶ月に使える枠」がある

厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、居宅サービスを利用する場合、利用できるサービスの量、つまり支給限度額が要介護度別に定められていると説明されています。

2026年6月時点で確認できる目安は、次のとおりです。

  • 要支援1:50,320円
  • 要支援2:105,310円
  • 要介護1:167,650円
  • 要介護2:197,050円
  • 要介護3:270,480円
  • 要介護4:309,380円
  • 要介護5:362,170円

この限度額の範囲内で使う場合、自己負担は原則1割です。

ただし、一定以上の所得がある方は2割または3割負担になります。

そして、限度額を超えてサービスを使った場合、超えた分は全額自己負担になります。

ここが、家族にとってはとても大事です。

「もっと行かせたい」

「家族の介護負担が大きい」

「本人も楽しみにしている」

と思っても、介護保険の枠、他のサービスとの兼ね合い、事業所の空きで調整が必要になります。

週1回の人も、週5回の人もいる理由

現場では、利用回数は本当に人によって違います。

私が見ていても、

  • 週1回だけ通う方
  • 週2〜3回通う方
  • 週5回近く通う方
  • 半日型と1日型を組み合わせる方

など、さまざまです。

理由は、介護度だけではなく、生活の目的が違うから

たとえば、

  • 運動習慣を作りたい:半日型を週1〜2回から始めることも
  • 入浴を安全にしたい:入浴できる曜日や空きで調整
  • 家族の休息が必要:家族の介護負担も含めて相談
  • 閉じこもりを防ぎたい:本人が続けやすい曜日から検討
  • 退院後の体力低下が心配:主治医やケアマネジャーと相談して調整

このようにデイサービスは、

本人の生活を支える場所であり、家族が介護を続けるための支えでもあります。

半日型と1日型を併用できることもある

半日型と1日型を組み合わせる考え方

デイサービスには、半日型と1日型があります。

半日型は、リハビリや運動に特化していることが多いです。

一方で、1日型は、入浴、食事、交流、レクリエーションなども含まれることがあります。

そのため、

「リハビリは半日型で頑張りたい」

「お風呂は1日型のデイサービスで入りたい」

というように、目的によって使い分ける方もいます。

ただし、併用できるかどうかは、

  • ケアプラン上の必要性
  • 介護保険の月の枠
  • それぞれの事業所の空き
  • 送迎範囲や曜日
  • 本人の体力

によって変わります。

「他のデイサービスも使っていいのかな?」と思ったら、まずケアマネジャーに相談するのが安心です。

回数を増やしたい時は、まずケアマネジャーに相談

回数を増やしたい時の流れ

「今は週1回だけど、もう少し増やしたい」

「本人が楽しみにしているから、できれば週2回にしたい」

「家族の介護がしんどくなってきた」

こういう希望は、言っていいです。

ただし、希望をそのまま回数に変えるというより、なぜ増やしたいのかを整理して相談すると話が進みやすいです。

手順1|困っていることをメモする

まず、家族の中で困っていることを書き出します。

  • 入浴介助が大変
  • 家にいる時間が長く、活動量が減っている
  • 転倒が心配
  • 食事量が落ちている
  • 家族が休む時間を作れない
  • 本人がデイサービスを楽しみにしている

「ただ増やしたい」よりも、生活上の困りごとが具体的に見える方が相談しやすいです。

手順2|ケアマネジャーに相談する

要介護の方は、担当ケアマネジャーに相談します。

要支援の方は、地域包括支援センターなどに相談します。

ここで、

「回数を増やせますか?」

だけではなく、

「今の生活でこういう困りごとが出ています」

「本人はこういう目的で通いたいようです」

と伝えると、必要なサービスを一緒に考えやすくなります。

手順3|介護保険の枠と他サービスを確認する

デイサービスだけでなく、訪問介護、訪問看護、福祉用具、ショートステイなど、他のサービスを使っている場合もありますよね。

介護保険の月の枠は、これらを合わせて考えるので、

デイサービスを増やすと、他のサービスとの調整が必要になることがあります。

手順4|事業所の空きを確認する

回数を増やせる制度上の余地があっても、事業所側に空きがない場合もあります。

特に、入浴がある曜日、人気の曜日、送迎ルートの都合で、すぐには増やせないことも多いんです。

このあたりは、ケアマネジャーと事業所が連絡を取りながら調整しています。

手順5|状態が変わった時は、認定の見直しも相談する

以前より介護の手間が増えた。

転倒が増えた。

食事や入浴の介助が必要になった。

こういう変化がある場合は、介護度の見直しが必要になることもあります。

まず、担当ケアマネジャーや自治体窓口に相談しましょう。

自費なら増やせる?ここは事業所ごとの確認が必要

「介護保険の枠を超えるなら、自費で利用できるの?」

これは気になりますよね。

厚生労働省の公表情報では、限度額を超えてサービスを利用した場合、超えた分は全額自己負担になると説明されています。

ただし、実際に自費でどこまで受け入れできるかは、事業所の運営方針や空き状況によります。

確認したいポイントは、次の通りです。

  • 自費利用を受け入れているか:事業所によって扱いが違うため
  • 料金はいくらか:保険利用時より負担が大きくなるため
  • 送迎は含まれるか:自費では別扱いの可能性もあるため
  • 入浴や食事は使えるか:サービス内容が変わることがあるため
  • 契約や説明書があるか:トラブル防止のため

自費利用は「お金を払えば何でもできる」というものではありません。

安全に受け入れできる職員体制や、事業所の空きも関係します。

ここは必ずケアマネジャー、事業所と確認しましょう。

家族だけで抱え込まないでほしい

介護保険の話は、初心者には本当に難しいです。

私も、病院で働いていた時は、デイサービスの利用回数や支給限度額まで深く考える機会は多くありませんでした。

デイサービスで働くようになって、

「週何回通うかにも、家族の生活や本人の楽しみが詰まっているんだな」

と気づくようになりました。

まずは、

  • 何に困っているか
  • 本人が何を楽しみにしているか
  • 家族がどこで限界を感じているか
  • 今の回数で足りているか

を言葉にするところからでいいと思います。

介護サービスを探す時の選択肢

デイサービスを探す時は、第一にケアマネジャーに相談するのが基本です。

ただ、ご家族が事前に情報を見ておくと、

「こういうタイプのデイサービスもあるんだ」

「リハビリ中心と入浴中心では雰囲気が違うんだ」

と、相談しやすくなることもあります。

介護施設や在宅サービスを比較したい方は、LIFULL介護のような検索サイトで、地域ごとのサービス情報を無料で見ることもできます。

LIFULL介護で介護施設・サービスを調べる(PR)

※リンク先は介護施設・サービスの情報サイトです。実際の利用可否や費用は、担当ケアマネジャーや事業所に確認してくださいね。

まとめ|「週何回?」の答えは、生活の目的から考える

デイサービスは、週何回と最初から一律に決まっているわけではありません。

大事なのは、

  • 要支援か要介護か
  • 介護保険の月の枠に収まるか
  • 何のために通うのか
  • ケアプランにどう位置づけるか
  • 事業所に空きがあるか
  • 必要なら自費利用を確認できるか

です。

私もまだ学びながらですが、こういう制度の話を、できるだけ分かりやすく一緒に整理していきたいです。

あわせて読みたい

参考にした公的情報

※本記事は現役言語聴覚士(ST資格保有・臨床経験9年・現在はリハビリ特化型デイサービス勤務中)うめあかりが、公的情報と現場経験をもとにまとめた一般的な情報提供記事です。制度・金額・利用条件は2026年6月時点で確認した情報をもとにしています。実際の利用判断は、担当ケアマネジャー、地域包括支援センター、自治体窓口、各事業所にご確認ください。